宇宙からの投票は、ISSの飛行士が電子の投票用紙を記入し、静止軌道の中継衛星TDRSを経由して地上へ届く仕組みです。今回の中間選挙では、NASAのメノン飛行士ら3人が投票を済ませたと伝えられました。この通信網は2029〜2031年ごろに老朽化の懸念があり、NASAはTDRS互換の中継サービスを民間から調達する「Project NEXUS」を進めています。通信網の民間化は、商業宇宙ステーションの前提条件でもあります。 参考記事一覧 〇Voting in space: NASA astronauts cast ballots from Internatio...
中東の衛星会社Es'hailSatとArabsatが2026年10月29日、戦略的パートナーシップを発表しました。東経26度の放送ハブ化と、VSATなど通信分野での協力が柱です。競合でもあった2社が組むのは、衛星放送という成熟市場で「街」全体の魅力を高める守りの発想とみられます。湾岸では「止められないサービス」を求める動きもあります。 〇Es'hailSat and Arabsat Deepen Ties in the Middle East(2026年10月29日) https://www.satellitetoday.com/connectivit...
Virgin Galacticの新型宇宙船Apeironが10月末に初めて空を飛びました。宇宙には届いていません。Delta級は週2回飛べる設計で、寿命は500回以上とされます。CFOの試算では、貢献利益率80%超を前提に1機で14億ドル超を生む計算です。ただし前提は多く、商業運航の時期にも幅があります。競合のBlue Originは少なくとも2年の飛行停止を発表しており、次の材料は11月の決算説明会です。 # 参考記事一覧 〇Watch Virgin Galactic's new 'Delta-class' space plane take to ...
ESAがガリレオ第2世代を4機追加発注し、同世代は16機体制になります。同じ週にはノルウェー企業3社と、GNSSが妨害されても動き続ける測位技術の契約も結びました。目標は、GNSSなしで10分間動くこと。衛星を増やす側と、衛星なしで耐える側が同時に進む測位の現在地を、各地の妨害事例や日本の動きとあわせて読み解きます。 参考記事 〇ESA Adds Four Galileo G2 Satellites, Funds Norwegian Work on Jamming and Spoofing Resilience(2026年10月30日) https:/...
米空軍研究所がSpaceXの帰還カプセルStarfallに試作の貨物ポッドを載せ、10月20日に打ち上げて太平洋で回収しました。狙いは配達ではなく、打ち上げと再突入に荷物が耐えるかの確認です。戻せる量は約1トンで、目標の数十トンとは桁が違い、大型機の着陸地も決まっていません。軌道上の物流やSpaceXの収益構造も読み解きます。 参考記事一覧 〇SpaceX's Starfall capsule delivers cargo for US Air Force in landmark 'point to point' space mission(2026年1...
SpaceXの2026年7〜9月期決算は、売上146億ドル(前年同期の約2.6倍)、純利益44億ドルで上場後初の黒字となった。売上の約52%はデータセンターとAI事業(SI)が占め、Starlink(Connectivity)は約36%、ロケット(Space)は約12%。純利益のうち約16億ドルは、本業外の収益と税の恩恵、利息収入による。設備投資が膨らみ、現金と短期投資は6月末から1割減った。参考記事一覧〇SpaceX Q3 2026: AI passes Starlink as SpaceX turns a profit(2026年10月26日)htt...
英国の通信インフラ会社Arqivaが、クウェートの通信会社Gulfsatと3年契約を結びました。英国の地上局から、中東向けの静止衛星Eutelsat 8 West Bへ、Ku帯の中継器4本分の電波を送り込むサービスです。衛星の価値は地上の運用で決まるという視点から、域外アップリンクや認証の意味を読み解きます。 参考記事一 〇Arqiva Makes New Inroads into Middle East Satellite Market With GulfSat Deal(2026年10月16日) https://www.satellitetoday....
米国防総省から最大3,500万ドルのOTA契約を得たOrbital Operationsは、液体水素と液体酸素を積む極低温推進の上段「Astraeus」で、冷凍機により蒸発を抑え、数年間の軌道上滞在を目指しています。使い捨てだった上段を再使用できる機体へ変える試みで、10月のロシア衛星の接近事案は、動ける衛星の必要性を示す例として語られています。 参考記事一覧 〇Exclusive: DoD Taps Orbital Operations for Cryogenic Spacecraft Demo(2026年10月23日) https://payloa...