米国防総省から最大3,500万ドルのOTA契約を得たOrbital Operationsは、液体水素と液体酸素を積む極低温推進の上段「Astraeus」で、冷凍機により蒸発を抑え、数年間の軌道上滞在を目指しています。使い捨てだった上段を再使用できる機体へ変える試みで、10月のロシア衛星の接近事案は、動ける衛星の必要性を示す例として語られています。 参考記事一覧 〇Exclusive: DoD Taps Orbital Operations for Cryogenic Spacecraft Demo(2026年10月23日) https://payloa...
SpaceXとTeslaの統合検討の核心はテキサス州の半導体工場Terafabにある。168億ドルを投じる同工場はロボットや自動運転車、軌道上データセンター用の計算チップを製造する基盤となる。両社の資金姿勢の違いの解消や議決権確保、資源共有の円滑化などの狙いもあるが、株主の賛成や技術リスクの克服が課題となる。 〇Space X and Tesla exploring merger, CEO Elon Musk says(2026年10月20日) https://www.axios.com/2026/10/20/spacex-tesla-merger-ta...
月面に初めてGPUが降ります。Astrolabの無人ローバーFLIPに載るのは、冷却ファンを持たないHPEの小型計算機です。最初の仕事は、GPSのない月で地形を地図と照らし合わせて現在地を知ること。越えるべき壁は150時間を超える夜。「月面データセンター」と呼ぶには早い現実と、打ち上げ後に見るべき三つの点を整理します。 参考記事一覧 〇A supercomputer is about to launch to the moon aboard a rover named FLIP(2026年10月20日) https://www.space.com/spa...
SpaceXとNvidiaが進める宇宙AIデータセンター「Starmind」。第一世代衛星の打ち上げ目標は2027年第4四半期です。最大の壁は真空での放熱で、Googleの試験衛星は熱の制約から約15分しか連続稼働できません。申請上は最大100万基とされるものの設計は揺れており、先に動くのは放熱材や光通信などの周辺産業とみています。来年見るべき三点も整理しました。 〇Elon Musk Says Jensen Huang 'Rocks' as SpaceX, Nvidia Team Up on AI Data Centers in Space: 'Fa...
ドレスデンの学生4人が立ち上げたRATLOGが、ターボポンプをなくしてエンジン部品を約9割減らす構想でYCに採択されました。助成金3万ユーロから半年足らずで試作機の試験に至った速さ、Isar Aerospaceの8年という欧州の物差し、Ariane 6の供給不足との関係を整理し、11月の燃焼試験と軸受の寿命を見どころとして解説します。 参考記事一覧 〇RATLOG Wants to Cut ~90% of a Rocket Engine's Parts(2026年10月16日) https://payloadspace.com/ratlog-wants...
10月20日、H3ロケットで火星衛星探査機MMXが打ち上げられます。NASAは分光装置MEGANEや砂の採取装置、通信支援、研究者の資金を提供し、持ち帰る試料の約15%を受け取ります。誰が何を出したかが試料の配分に写る国際分業の構造、火星周辺に広がる民間企業の関与、H3の復帰、2031年度の帰還までの道のりを読み解きます。 〇NASA to Help Unlock Mysteries of Mars’ Moons in Upcoming Mission(2026年10月15日) https://science.nasa.gov/directorates...
JAXAがアークエッジ・スペースに月面航法の2件を委託しました。有人与圧ローバへの月測位受信機の搭載検討と、月測位実証衛星の信号を受ける受信機の開発です。月の測位・通信はNASA・ESA・JAXAの国際規格LunaNetで揃いつつあり、受信機が複数国の信号を拾えるかが商機を分けます。2029年の相互運用試験が最初の分かれ目です。 〇JAXA Taps ArkEdge for Two Lunar Navigation Demos(2026年10月15日) https://payloadspace.com/jaxa-taps-arkedge-for-two...
衛星通信のOrbiusが、Armadaのモジュール型データセンターと自社基盤StarEDGEを組み合わせ、衛星回線から現場のAI処理までを一括提供するエッジクラウドを発表しました。専用経路で運ぶ設計や海運での先行事例を整理し、価格やSLAが未公表である点、日本の船舶・離島での活用余地を考えます。 # 参考記事一覧 〇Orbius Unveils New Edge Cloud Solution Through Its StarEDGE Platform to Unlock AI Anywhere(2026-10-13) https://www.prne...
NASAが10月9日、商業宇宙ステーションの最終RFPを公表しました。固定価格・複数社・段階選抜という調達方式で、提案の締め切りは12月8日、契約決定は2027年春の見込みです。ISSは「建てる」施設から、民間から「借りる」サービスへ。VastやAxiomの現在地、日本の宇宙戦略基金との接点、退役後の空白期間への備えまでを整理します。 〇NASA Seeks US Industry Plans for Commercial Space Stations(2026年10月9日) https://www.nasa.gov/news-release/nasa...
インドのAstrogate Labsと韓国のSpacebeamが、IAC 2026で光通信の実証に向けた覚書を結びました。衛星側の端末と地上の光地上局を一体で組み、端末からダウンリンクまでのサービス化を探ります。SSC SpaceやCailabs、NTT、インフォステラなど、光地上局の陣取りも世界で進行中です。光通信の勝負は地上の受け口の数と分散にあるのでは、という見立ても紹介します。 〇Astrogate Labs Teams with Spacebeam on Optical Links and Ground Service(2026年10月9日)...