Rocket LabがNASAの火星通信衛星契約(7億ドル)をめぐりBlue Originへの発注決定を不服としGAOに提訴しました。老朽化する火星中継網の刷新をかけた争いの背景と、2021年のBlue Origin自身の提訴との奇妙な対比、GAOの審査スケジュール、そして宇宙ビジネスの調達が火星圏インフラにまで広がる意味を解説します。 〇Rocket Lab protests NASA's decision to award Blue Origin $700 million Mars orbiter contract(2026年9月) https://...
小惑星採掘スタートアップAstroForgeが、宇宙船の操縦の一部をAI「Solo」に委ねると発表した。パリで開催されたWorld Space Business Weekでも、AIが専門家の特化ツールから多くの人の道具へ、さらには意思決定者へと役割を広げているという議論が交わされている。中国の35,000基の衛星計画、Slingshot Aerospaceの異常検知AI「Agatha」など実装例も紹介しながら、AIが本当の意思決定者になるまでの過渡期にこそビジネス機会があると論じる。 〇Space Leaders Say AI is Moving fro...
9月22日打ち上げ予定だったStarship Flight 14が9月28日に延期になりました。搭載されるのは量産型として初のStarlink V3衛星26機。衛星1機で1Tbps超の通信容量を持ち、翼幅60m・重量2トン超という巨大さからFalcon 9には搭載できず、Starshipでの打ち上げが前提です。競合が数百〜数千機規模にとどまる中、Starlinkの優位はむしろ開きそうです。 〇SpaceX pushes next Starship launch back to Sept. 28, a 6-day delay for megarocket...
トランプ大統領が「AI Force」新設と「AI Czar」任命を発表。狙いはSpace Forceと同じ調達モデルの転用とみられ、政府がAI産業の主要顧客になる未来を示唆する。一方で同時期、Microsoft・OpenAIが出版業界への「実存的脅威」を内部で認識していた法廷文書も明るみに。評価額1.75兆ドルのSpaceXが体現する宇宙×AI複合体を軸に、宇宙ビジネス参入者が注視すべき調達構造の変化を読み解く。 〇Trump says he will create 'AI Force,' name AI czar(2026年9月19日) https:/...
SpaceXのファルコン9を着陸させ続けてきたエンジニア5人に、パデュー大学発の第一号「ニール・アームストロング宇宙賞」が贈られました。受賞者の一人はクワタ・ヨシアキ氏。650回超の着陸実績の裏側と、模倣を歓迎する空気、そしてJAXAの追撃までを整理しました。 〇SpaceX Falcon 9 rocket-landing team gets 1st-ever Neil Armstrong Space Prize(2026年9月16日) https://www.space.com/space-exploration/spacex-falcon-9-ro...
米宇宙軍がAntares社に1.61億ドルの契約を発表。1965年以来60年ぶりとなる宇宙用原子炉の実用化へ、2027年のMark-1実証を目指します。背景にはNASAの月面原子炉計画や、中国・ロシアとの月面資源をめぐる競争も。放射線耐性材料や熱制御部材など、非宇宙企業にもサプライチェーン参入の好機が広がっています。 〇Antares Wins $161M Award for Space Nuclear Power(2026年9月11日) https://payloadspace.com/antares-wins-161m-award-for-space...
NASAとIBMが月面データを解析するAIモデルを無料公開しました。17年分のLROデータを学習し、氷の予測誤差を最大23%、クレーター検出精度を19%改善したとされます。姉妹モデルPrithviは地球観測分野で商用化と軌道上実証まで進んでおり、月面版も同じ道をたどる可能性があります。無料公開されたデータと技術は、宇宙機器を作ったことのない企業にも新たな事業機会をもたらすかもしれません。 参考記事一覧 〇NASA, IBM launch new AI model for studying the moon(2026年9月12日) https://ww...
米宇宙軍は15社に総額1,470億円規模の契約枠を設定し、衛星運用者向けの「宇宙戦ゲーム」訓練インフラの整備に乗り出しました。コロラド拠点のAuriaが手がけるBORGなどのシミュレーターを軸に、対衛星攻撃を想定した実戦的な訓練市場が静かに立ち上がっています。 〇Space Force Funds $981M Orbital War Simulator Push, Space Brief 1 Aug 2026(2026年8月1日) https://keeptrack.space/space-brief/space-brief-2026-08-01 〇A...